2012年4月19日木曜日

The Wisdom Of Crowds – JP


訪米当初、前の記事で紹介したBoardersで私は一つ印象深い体験をしました。ある日、Boarders併設のCafeに黒人の親子が来て、子供がなんと「青色のケーキ」を食べていました。私は「青色のケーキ」はそれまでの人生で見たことが無かったです。青いケーキの他には「紫色のホイップクリーム」「緑色のクッキーなど、それは色彩豊かな食べ物を米国ではたくさん見かけました。

また、食事の時にはSoda(コーラなど)やジュースをいつも飲んでいました。お茶をよく飲む日本人からしたら「食事の時に甘いものを飲むの?」と戸惑うと思います。加えて、お菓子は日本のものよりもさらに甘かったりします。これは甘すぎるなというお菓子が多かったです。思い出したら胸焼けしてしまいました。砂糖の塊のような味です。以下、この件でTwitterでもらったReplyを紹介します。

クリスマスの時には食色つけてそれにちかい クッキーは作りますが、ケーキのアイシングにはさすがにつかいませんね。やらやらって色から想像する味と砂糖の味のミスマッチもちょっと気持ち悪い。


太平洋岸の痛み管理センター

(カップケーキは)基本砂糖の塊ですよね(笑)。映画で有名になったマグノリアベーカリーのカップケーキもかなりカラフルでした。あんなのでも行列ができてるんだから不思議です。

甘いお菓子の他にもファストフードを食べ過ぎ等の要因もありますが、食生活は日本と米国を比較すると、米国の方が明らかに不健康です。だから肥満した人が日本と比べるととてもとても多いです。

ここで各国の肥満率を紹介します。以下の表によるとBMIが30以上の割合で最悪なのは「米国 31%」です。そしてまた、最も良いのが「日本と韓国の3%」です。その差は10倍以上です。

New York地下鉄に乗っていると、よく「2人分の座席に座る肥満した人」を見かけました。米国の肥満は日本とは体重の桁が違います。以前にこの件で印象深い会話を米国人とした事があります。「アメリカ映画の中に肥満はいないけど、現実は肥満だらけ。映画は嘘のアメリカだね。」と友人の米国人は言っていました。


両親が肥満のrespondsibleです。

そしてこの話題はルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書)で紹介されていましたが、貧困層・低学歴であればあるほど、肥満率は高くなります。良い食事を購入するお金がない、だからジャンクフードを食べざるをえない。また、そもそも栄養についての知識がないため肥満になるのです。ちなみに日本の中年男性は食事についての知識が欠如している人が多いので、この話題は他人事ではありません。

米国の肥満問題については調べれば調べるほど、根深い社会問題が見えます。私は一時期かなり詳細に調べたことがあるので、実際に肥満した人間だらけのNew Yorkを見て複雑な気持ちになっていました。ただ、New Yorkは米国では珍しい「電車と徒歩」で移動できる都市であるため、他の車社会の都市に比べると肥満率はましらしいです。他の都市はどれだけ悪いんだか!と日本人としては絶句してしまいます。


うつ病を持っている場合ジャーナルについて書きたいものを

こういった事情があったので、私は留学中に極端に太る事を恐れていました。だからホストファミリーを選ぶ際には「食事に気を使っている事。菜食主義者でも可」という条件をわざわざ付けたのです。幸い私がお世話になったホストファミリーは午前中は野菜や果物しか食べないというフィット・フォー・ライフを実践している、肥満に気をつけている家庭だったので、本当に良かったです。以上で「甘いお菓子に満ち溢れた米国の苦い肥満問題」についての紹介終ります。そして以下、肥満社会の米国の一端を垣間見える写真と本件に関わるお勧め書籍を掲載します。

参考書籍一覧


  1. ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書) 貧困層に広がる肥満問題を取り上げています。
  2. 太りゆく人類―肥満遺伝子と過食社会 ハヤカワ・ノンフィクション 読み応え十分の書籍。肥満問題について本格的に学びたい人に強くお勧めします。
  3. フィット・フォー・ライフ ——健康長寿には「不滅の原則」があった! 健康な食生活を目指したい人にお勧め。初めて読む人には過激な内容に思えるかもしれません。
  4. ナチュラルダイエット―あなたの常識をくつがえす3つの習慣 3のフィトーフォーライフの要約版。手軽に読めます。
  5. いつまでもデブと思うなよ (新潮新書) とりあえず食生活を改善したくて、何をして良いのか分からない人はこの本を読んでみて下さい。