第 四 回 減量 プログラム
日頃,テニス、ウォーキングなどの運動を心掛けているのに、医師から運動不足を指摘され、事実、体重も減らない。簡単で有効な減量法はないかという質問がありました。 減量と言うと、運動と短絡する人が多いのですが、減量のためには運動よりも食事の方が重大です。 消費量を上回る食べ物を摂取している可能性が高いからです。
ヒ トが呼吸し、血液を循環し、体温を調節し、食べ物を消化するなどの生存に必要なエネルギーを基礎代謝と言います。基礎代謝は人種や個人差が大きいため、仮 に
700−1000Kcalとしますと、平均的日本人の摂取カロリーは、男性で
2,300Kcal、女性で2,000Kcalぐらいですから、残りの1, 300
−1,600Kcalが運動や仕事に費やされるエネルギーになります。
発熱病院
ところが、ヒトは熱効率のよい動物で、運動では意外にカロリーを消費しません。米飯軽く一杯、
ショートケーキ一個のカロリーは200Kcalですが、これを消費するためには一分間100歩のス
ピードで8000歩、ジョギングでは20分、テニスやゴルフ」では1時間の運動が必要です。運動だけ
で減量することは、極めて難しいことが判ります。
つぎに、肥満や高脂血症を防ぐための4原則を示します。
1.9時以降は食事をしない。遅くなりそうなら、あらかじめサンドイッチなどを。
2.早食いは厳禁。食事はゆっくり、時間をかけて。
3.脂っこいものは極力控える。特に、唐揚げやトンカツは絶対に避ける。
ヒューストンの急激な減量
4.缶コーヒーや清涼飲料水は摂らない。
また、低カロリー食品で、脂質を押さえる働きのあるセルロースの多い食品を摂ることも大切です。具体的には、
1. 寒天、トコロテンをはじめとするワカメや昆布などの海藻類。
2. キノコや山菜。
3. 胡麻と抹茶、加工品を含めたあらゆる豆類。(豆腐にはセルロースはありませんが優れた食品)
4. カンピョウや切り干し大根。
このほかに、上手に野菜を食べることも大切です。生野菜よりも煮たものが良く、実沢山の味噌汁、水を入れないで煮込むイタリー風のシチューなども、メニューに加えると良いでしょう。
減量のための週刊プログラム
運動については、ゴルフ、テニス、サッカー、野球などのゲーム性のある週末の運動は、減量や体力作りにはあまり意味がありません。縄跳び、ストレッチ、ダンベル体操、ジョギング、エアロバイク、ウォーキングなど、一人だけで、毎日続けられる有酸素運動が有効です。また、エアロビクス体操やマシンを使った筋力トレーニングは、有害な面が多く、奨められません。楽しみながら、続けられる自分だけの運動を見つけてください。
道玄坂平賀クリニック 平賀 勝利 医学博士
編集部から
体 重を減らすことは、どなたにとっても長く、苦しい孤独な作業かと思われます。過激な減量は禁物。あまり初めから頑張ろうとせずに、ユックリ少しづつをモッ トーに、楽しく減らしましょう。食事の中身を変えるのは家族の協力が必要です。一人だけ別メニューは、作る方も頂く方も大変です。家族みんなで同じ食事に なるようなメニュー。頂いた食事の内容の記録。体重を計測し、グラフに書いて、減量の視覚化など。どなたか他にも良い案あればご披露ください。 Chieko Frank
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